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英語暗唱・弁論大会

英語暗唱・弁論大会

臼杵市英語暗唱・弁論大会が行われました。会場は臼杵市民会館大ホール。本大会はなんと今年で第65回目を数える、歴史と伝統のある大会なんです。筆者の教え子でも中学生の時に本大会に出て、その後大人になってミス・ユニバース日本代表に選ばれた人がいます。第1回目に出た当時の中3生はもう御年80歳、と考えるとまた感慨もひとしおですね。

1年生は赤嶺さん、徳永さん、フィンガーさん、深田さん、三代さん、𠮷田さんが出演しました。演題は「Little Prince(星の王子さま)」。この話では、王子様がバラ、実業家の少女、うぬぼれやの少女、キツネとやりとりをする中でそれぞれの価値観やものの捉え方の違いを知り、「大切なものは目に見えない」ことを学びます。そして身近にいるバラに対して改めて「LOVE & FRIENDSHIP(愛と友情)」を感じていることを再確認した、というお話です。英語による抑揚のついた発音、また身振り手振りや凝った衣装や小道具などで観客の皆さんを楽しませていました。大会のトップバッターだったにもかかわらず、堂々と演じることができました。

2年生は野嶽君、谷村君、藤田君、安達君、甲斐君、首藤君、竹村君、森迫さんが出演しました。演題は「A Pot of Poison(毒入りの壺)」。内容を見ていてどこかで見聞きしたな、と思っていたら、狂言の「附子(ぶす)」の話でした。内容は、主人である和尚が出かける際、壺に入っているのは毒だから触るな、と6人の小僧に言いつけたところ、1人の小僧が中身が砂糖であることに気づき、全部食べてしまいます。それをごまかすために和尚の大切な皿を投げ割り、帰ってきた和尚に「大切な皿を割ってしまった。お仕置きの代わりに壺の毒を食べてしまった」とごまかした、という話です。コミカルな動きやセリフでは客席から笑いが出て、最後は大きな拍手で締めくくられたことから、好演技であったことが分かりました。

3年生は井上さんが「More Than Music(音楽以上のもの)」、藤田さんが「The Wall that We Must Break Down(打ち破らなければならない壁)」という論題で弁論を行いました。

井上さんは昨年10月にスイスの「Swing Kids」と一緒に吹奏楽の演奏をしたときに学んだことを弁じました。言葉の壁、文化の壁を感じ、当初は緊張を感じていましたが、リハーサルで音を合わせたとき、同じフレーズを弾くメンバーと音や笑顔を通じてつながった経験から、音楽は「世界共通の言語」と実感します。それから、海外で演奏をすること、そして外国語を習得して外国文化に歩み寄る、という夢を持つようになりました。夢の実現のため、小さな今の積み重ねから未来をつくり、日本と世界を繋ぐ架け橋になりたい、という内容でした。実体験を通して気持ちの変化、新たな気づき、そして音楽の素晴らしさと未来への夢とつながる素晴らしい内容が、堂々とした英語に乗って伝わってきました。

藤田さんは夏期休業中に参加した「拉致問題中学生サミット」で学んだことについて弁じました。昨年、中学校1年生が下校中に突然拉致された事件をアニメにした「めぐみ」を見て、その不条理さと恐ろしさを実感した藤田さんは、サミットに参加します。そこで横田めぐみさんの実弟、横田拓也さんの言葉の重みから、単なる過去の歴史ではなく、今もなお続いている問題だと気づきます。拓也さんの「これを他人の問題だと思わないでください。自分のこととして考えてほしいのです。」という言葉に心を動かされ、さらに全国から集まった同年代の中学生との交流を経て、大分に帰ってから家族や友人にこの問題のことを話します。この問題を風化させないためにももっと学び、たくさんの人と交流し、大きな壁を打ち破るために叩き続けよう、という内容でした。重大で難しい問題について良く理解し、めったにできない経験から学んだことを流ちょうな英語で市内の中学生に伝えたことはとても大切なことです。