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今年度の学校経営について

今年度の学校経営について

生徒にとってWell-beingな学校づくりを~未来につながる学びから~

 現在は予測困難な時代と言われています。少子・高齢化社会の拡大やグローバル化、IoT や AI が飛躍的に進化したSociety5.0時代の到来に加えて、新型コロナウイルス感染症やウクライナ問題等によっていっそう先行き不透明となってきました。私たち一人一人、そして社会全体が答えのない問いにどう立ち向かうのかが問われています。とりわけ、変化が激しい新しい時代を担っていく生徒たちには、変化を前向きに受け止め、持続可能な社会づくりに向けて、目の前の事象から課題を見いだし、一人一人が自らの課題として主体的に考え、多様な立場の者が協働的に課題を解決していく力や姿勢が必要です。

 また、令和4年4月1日から、日本での成人年齢が現在の20歳から18歳に引き下げられました。その背景には選挙権年齢が18歳になったことや、市民生活に関する基本法である民法でも18歳以上を大人と扱うことで積極的な社会参加への促進が期待されていることなどが挙げられます。18歳から大人として扱われることによって、携帯電話やクレジット等の契約、結婚等が本人の意思によって可能となる一方で、それに伴う責任も生じることになります。これまで以上に、社会の一員としての自覚と行動が求められます。

 このような社会状況に対して、学校は何ができるのでしょうか。学校は、今を生きる生徒たちにとって未来の社会に向けた準備段階としての場であると同時に、現実の社会との関わりの中で、毎日の生活を築き上げていく場でもあります。学校の中で様々な人と関わり合いながら学ぶこと全てが、生徒たちに将来、社会人として、そして職業人として必要となる力(資質・能力)を育むことにつながっていくと考えます。そのような力(資質・能力)の発達を促す教育のことをキャリア教育といいます。

 本校では、学校教育目標「心を磨き 心を耕し 夢実現」の実現に向けて、すべての教育活動を未来につながる学びと捉え、社会に出ても困らない力を育成するキャリア教育を基盤に置いて取り組むことにしました。キャリア教育に取り組むことで、生徒のWell-being(O E C D:生徒の健やかさ、幸福度)」の向上を目指そうと考えています。このような願いから、令和4年度の学校スローガンを「Well-being〜未来につながる学びから〜」とし、教科学習(道徳科を含む)はもちろん、総合的な学習の時間や特別活動、基本的な生活習慣や清掃などあらゆる場面において、どのような力(資質・能力)の育成が期待され、実際にどうであったのかを検証しながら「未来につながる学び」を創りあげていきたいと思います。

令和4年4月8日

竹田市立竹田中学校  校長 渡 邊 文 也

令和4年度学校経営グランドデザイン → R04_学校経営グランドデザイン.pdf