令和5年度の学校経営について
本年度4月より直入中学校の校長を拝命しました。この伝統ある直入中学校の校長になり、責任の重さをひしひしと感じております。精一杯努めてまいりますので、ご支援ご協力をお願いいたします。
現代社会は激しい変革の時代にあるといわれています。少子高齢化と人口減少、インターネットと情報伝達機器等の著しい発展、グローバル化など、一昔前の生活とは大きく異なってきました。これに加えて、新型コロナウイルス禍やロシアによる軍事侵攻などの突発的な情勢の変化もあり、先行きの全く見えにくい状況となっています。このように。変革のスピードは現在の中学生が働き盛りの頃には、予想もできないほど大きく変化しているでしょう。
また、彼らが35〜38歳ぐらいになる2045年には、大分県の人口は、89.7万人にまで減少するとされています。(人口問題研究所による)現在の大分県の人口はおよそ110万人ですから、20万人以上もの減少です。ちなみにピークは1985年の125万人です。人口が減少すれば労働者も減ります。そのころには、労働者の減少や仕事の機械化など社会構造の変化によって、今ある仕事の49%がなくなるというレポートがありました。人間に求められる仕事の種類は、今よりさらに考える力や感性が必要なものとなります。また、一人では解決できないことが増えるため、いろいろな人と一緒に仕事を進めていく力も必要です。これからの日本を担っていく今の中学生たちに必要な力がこれまでとは違ってきていることがお分かりかと思います。
学校としても教育のあり方を見直していく必要があります。自分の知識がどれだけ増えたかよりも、得た知識をどう生かしていけるかがより重要になります。何事にも受け身ではなく自分から問題点を見つけて積極的に解決しようとする姿勢も必要です。
そこで、これから本校では子供の力と意欲を伸ばし自立を促すキャリア教育に力を入れていきたいと考えます。キャリア教育とは、簡単に言えば自分の将来の姿を見据えて目標を持てるようなカリキュラムを実施し、学習意欲を高め、社会に出ても通用する力を学校教育で身に付ける教育です。
それに伴って、本校の教育目標も変更しました。「自分に問い、学び合い、自己実現を図る生徒の育成」です。
その他、校長としてどのようにこの学校を運営していくかは、「学校経営のグランドデザイン」に示している通りであります。その中には重点目標も記載させていただいています。→「学校経営グランドデザイン(R05標準).pdf」
新型コロナウイルス禍からやっと抜け出そうとしている今、学校の内にとどまらずに地域と連携して生きた教育を実践していきたいと考えています。どうかご理解とご協力をお願い致します。
令和5年4月
校長 渡邊 文也