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10日【土】は『時の記念日』でした。

どこかロマンチックな雰囲気を感じさせる名前ですが、

この記念日の由来は、意外と歴史を感じさせる内容だということを知っていますか?

日本に残る最古の歴史書『日本書紀』には、

西暦671年に天智天皇が、唐から伝えられた「漏刻(ろうこく)」という水時計を建造したこと。

そして、その時計ではじめて時を知らせる儀式(時の奏)を行い、

日本で初めて正式な「時」が刻まれ始めた――という故事が記されています。

そこから

時間を計る目盛りがだんだん細かくなって、より正確になり、現代社会のように「効率的」な生活に転じたのです。

しかし、その中で日々を生きながら、ふと昔の生活にも想いを馳せてしまいました。

昔の人たちにとっては、「時間」というものが正確で一定の物差しではなく、

自らの心や世界の中から感じ取って生きていたのではないかな……と。

たとえば、美しい自然の姿を眺めていて、つい時間が経つのを忘れてしまったり。

楽しいことをしているときには時間があっという間に思えて、

退屈や憂鬱を感じているときには時間がやけにゆっくり感じられたり…。

これは、私たち一人ひとりの心が感じ、自分だけが抱く「時の姿」なのかもしれません。

時間を守ることの大切さを知ることで、子どもたちは時間を意識した行動ができるようにしたいのですが、

時の記念日から「時間の大切さ」を改めて学ぶとしたら、私たちは「人と同じ時間を守ること」はもちろん、

「自分が感じる時の流れを愛しむこと」も意識してみたいものです。

きっと、時間の過ごし方も、その時々、人それぞれ。

流れるのか、積み重ねるのか、駆け抜けるのか、抱きしめるのか。

いろんな感じ方をしながら、大切に「今」を生きたいとも感じます。

学校の中では、今月の生活目標に時間を守る大切さについて掲示されていました。

本校の生徒たちは、きっと考えているものと期待しながら

その掲示をながめていました(^_^)v