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4月10日(水)入学式

4月10日(水)入学式

校長式辞
 生命の息吹がみなぎる、今日の佳き日に、玖珠町 町長 宿利政様、玖珠町議会議長大野元秀様、大分県立玖珠美山高校 校長塩月光久様、町教育委員会からは教育長梶原敏明様をはじめ教育委員の皆様、学校運営協議会会長梅木洋一様、そして、入学生の保護者の皆様方のご臨席を賜り、本校第六回入学式を挙行できますことに厚く御礼申し上げます。
 
 さて、新入生一〇九名の皆さん。ご入学誠におめでとうございます。皆さんと出会えることを、教職員、そして先輩達も心待ちにしていました。
本校の教育目標は「夢を語れ」「絆を紡げ」「志を貫け」です。その夢、絆、志をもって「社会の中で自律して生活できる生徒」を育てることが、本校が目指すゴールの姿です。
そのような、自律する生徒になるため、三つの行動目標を定めました。それは、「自分がする」「みんなとする」「ほめあう」です。

 一つ目の「自分がする」とは、どんなことだと思いますか? そうです、自ら行動を起こすということです。勉強や部活動、生徒会活動などに、どんどんチャレンジしてください。もちろん、最初から上手くいく人はいません。しかし、上手くいかなかったことを、人のせいにしたり、落ち込んだりするのではなく、どうしたら上手くいくのかを考えることが成長につながります。
今年、生誕一五〇年の久留島武彦先生は、「一人では何もできない。しかし、一人が始めなければ何もできない」と、おっしゃっています。挑戦する人に失敗という言葉はありません。失敗では無くすべてが経験です。成長するために良い経験を多く積んでください。

 二つ目の「みんなとする」とはどんなことでしょう?そうです、「協力する」ことです。一人一人の個性を認め合い、お互いが協力することで、新たなものや素晴らしいものが創造されていきます。  
そのように、人と人を繋ぐために大切な言葉が3つあります。それは「ありがとう」「ごめんなさい」そして「助けてください」です。 
中学校の授業では、学び合う場面が多くあります。それは、友達こそが一番の参考書だからです。「教えてくれてありがとう」「いや、私の説明でわかってくれてありがとう」そんな、ありがとうが溢れる授業を創って、共に成長していきましょう。そして、悪いことをしたと反省したら素直に「ごめんなさい」を言いましょう。さらに、困ったことがあれば、「助けてください」と、相談しましょう。 
自律とは、一人で何でもできることではありません。自律するためには、友達や大人から助けてもらうことも必要です。悩んだときや、何かを伝えたいときは、どうぞ校長室にも来てくださいね。

 三つ目は「ほめあう」です。ほめるとは、「相手の良さを発見して伝える」ことです。友達の良いところを見つけて伝えていく人は、相手だけでなくその周りの人も笑顔にします。すると、そんなあなたと一緒に過ごしたくなる人が増えてきます。そして、笑顔の人達に囲まれているあなたが最も幸せになります。だから人をほめましょう。そのためには、まずは自分自身をほめましょう。毎日、振り返りながら、頑張ったこと、我慢したことを確認し、成長した自分をほめてください。

 保護者の皆様方、お子様のご入学、誠におめでとうございます。本日から、かけがえのない大切なお子様をお預かりいたします。我々は「ピグマリオン効果」を信じます。ピグマリオン効果とは「人は期待通りの成果を出す傾向がある」ということです。「どの子もきっと立派な人になる」ことを信じながら、全教職員、心を一つにして努力することをお誓いします。保護者の皆様も、どうか、我が子と周りの子どもたちの可能性を信じて、小さな成長をほめてください。加えて、本校の教育活動にご理解を賜り、ご支援とご協力をいただきますよう、心からお願い申し上げます。

 最後になりましたが、ご臨席賜りましたご来賓・保護者の方々のご健勝を、そして新入生をはじめとする、本校生徒332名の輝かしい未来を祈念して式辞と致します。