
学校案内

本校の校区は、玖珠盆地の北部に位置するが、玖珠町全体から見れば東に広大な日出生台演習場を擁しているので、玖珠町のほぼ中央にあたる。眼前に偉容を見せる大岩扇山は、玖珠盆地の周辺に連なるメーサ地形の山々の中でもその典型として国の天然記念物に指定されているものである。
校区の歴史をたどれば、慶長のはじめ現森町にに森藩(久留島氏)が置かれ、玖珠の中心として栄えた。また、森藩の館跡地につくられた三島公園の北西側にそびえる角埋山は中世の山城の跡で、現在石垣や城門後などが発掘されており、考古学界の注目を集めている。
昭和年代になり、鉄道が開設され豊後森駅が設置されると、駅付近に鉄道に沿って新しい商店街が形成され、いよいよ玖珠町の中心として地歩を固めてきた。
しかし、近年では、玖珠川の南側(本校区外)を通る国道210号線が整備されて、大型店舗の開業などにより町の中心はその沿線に移りつつある。平成7年3月になって大分自動車道の日田-玖珠間が開通、翌年3月には全線が開通し、本校区内に玖珠インターチェンジが開設されたこともあり、今後の町づくりの変化を予想されるところである。
本校区における地域住民の気風は、かつての城下町意識の名残や玖珠郡の中心であるというプライドを持ち、文化的な活動も盛んである。中でも、久留島氏の出身地とされる瀬戸内海来島海峡周辺の島々の人々との交流など地域興しの活動が多様な形で行われている。学校教育に対しても、地域住民の教育への関心は高く、学校運営にも協力的であり、環境整備等には多くの労力を提供してくれている。
学校規模については、全国的な傾向である過疎化の進行は本校区でも例外ではなく、少子化の傾向とあいまって生徒数の減少は著しく、過去最高の生徒数であった昭和37年の835名であるのに対し、本年度の生徒数は、第1学年35名、第2学年43名、第3学年49名、全校127名と、その生徒数は大きく減少している。