「地域包括ケアシステム」出前授業
タイトルにある「地域包括ケアシステム」という言葉は、ここ数年で主に使われるようになったようです。
少子高齢化が社会の大きな課題の一つなっている中、厚労省が「高齢者の尊厳の保持」と「自立生活の支援」の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを、人生の最後まで続けることができるように、地域の自主性や主体性に基づき、地域の包括的な支援・サービス体制(地域包括ケアシステム)の構築・推進を行うことを示しました。
これから地域の支援やサービスに係るのは私たちであり、どのようにかかわればよいのか、またどんなスキルが必要なのかを、もっと知らなければなりません。
そこで今回、日本文理大学から2名の助教の先生に来校してもらい、そのきっかけにつながるような2つの取組を出前授業で体験させてもらいました。その授業の様子を紹介します
(1)ジェスチャーによる伝言ゲーム
利き手でない手に、軍手を2枚装着。その状況で折り紙を折ったり、切ったりして、紙に張り付けて、自分のメッセージを込めた作品をはじめに作成。次は、作品を見せながら、ジェスチャーでメッセージを届ける活動に挑戦です。
1年生のメッセージは比較的スムーズに伝わりましたが、2・3年生はいろいろ凝りすぎているためか、なかなか伝わらずに四苦八苦…。改めて伝えることの難しさを、実感したのではないかと思います。






(2)ボッチャ
「ボッチャ」はパラリンピックの種目にも採用されているので、言葉は聞いたことがあるのではないかと思います。
2チームに分かれて、狙った玉(ジャックボール〔目標球〕)に、カラーボール(赤・青)をできる限り近くに投げて得点を競う団体戦です。
初めは利き手で立った状態から、次は車いすに座って、利き手・逆の手で投てき、最後はアイマスクを着用してなど、様々条件を変えて挑戦しました。実際に取り組んだ生徒・教師からは、「見えないと、距離感・方向が全くつかめない」とか、「ハンディがあると不安になる」などの声を多く耳にしました。








(3)ふりかえり
最後に今日の学びを、グループごとで整理しました。当たり前であることがどれだけ幸せなことなのか…。また困っている人や、不安を感じている人に、素早く寄り添いたいなどの感想が発表されました。


今回の出前授業で学んだことが、自身の行動につながることを期待したいと思います。