終業式の式辞 【校長コラム】
終業式 学校長式辞
中部中学校 校長 佐藤
みなさん こんにちは
今日は1学期の終業式です。この1学期皆さん方は勉強や部活などほんとうによく頑張りました。
みなさん方一人ひとりの通知表を見せていただきました。
担任の先生が通知表に書いている内容から皆さん方が本当によく頑張ったということがわかります。
さすが、中部中学校の生徒の皆さんです。
さて、私から終業式にあたり3つの話をします。
1つ目は、夏休みにしてほしいことです。
夏休みを利用して、「未来の自分」について考える時間をとってほしいと思います。
お家の人と話し合ってもよいと思います。
「10年後みなさんはどうなっているのか」「5年後みなさんどうなっているのか」
「1年後みなさんはどうかわっているのか」「40日後、みなさんはどう変わっているのか」など考えてみてください。
ライザップというトレーニングプログラムがあります。CMを見た人もいると思います。あのプログラムではその人のモチベーションをたかめるために、ライザップを始める前の姿とそのプログラムを終えた時の姿を実際に見せるそうです。
未来の引き締まった自分の姿を想像することが、トレーニングのモチベーションをあげるそうです
ライザップのような姿かたちの変化だけじゃなく、今の勉強を続けていってどんな職業についているのか、どんな生き方をしているのか、どんな高校に行っているのか、みなさんもぜひ、そういう点から未来の自分の姿を思い描いてください。
一学期に「ドリームスクール」を行いました。ドリームスクールは中部中学校で行っている地域の先生の授業です。「ドリーム」「夢」がキーワードです。わたしはいつもみなさんに大きな夢を持ってほしいと思っています。
中部中学校は、「「夢」を持ち自ら学び続ける生徒、目標にむかってあきらめずに一生懸命頑張ることができる生徒」を育てることを目標にしています。そのために、いろんなことをしています。この一学期のあいだ、先生方は皆さん方がやる気になるように、皆さんの動機づけになるような声かけをしたり、授業の工夫をしたりしてきました。
そして、皆さん方をやる気にするための取組の一つが「ドリーム―スクール」です。
今年は1年間でのべ97名の地域の先生に学校に来ていただき、皆さん方の夢につながるお話をしてもらいます。
1学期は、元お笑い芸人の西岡津世志さんの「夢」の話、「ネット社会を生きる」と題した情報モラルに関するお話。弁護士の徳田靖之さんの「生き方」について話。そして、3年生は、少人数のグループでのドリームスクールとして、16名の地域の先生に授業をしていただきました。ドリームスクールを通して、皆さん方に「夢」や「目標」を持ってもらいたいと思っています。
先生方も、地域の方も、皆さん方の心に火をつけたいのです。
ぜひ、皆さん方も、夏休みに心のアンテナをはって、なりたい自分を描いたり、自らの生き方を考えたりしてください。自分を見つめ未来の自分の姿を思い描くそんな時間を持ってください。
二つ目も、夏休みにぜひ、考えてほしいことです。
「なぜ勉強をするのか」ということを考えてみてください。
7月14日に学級委員の人と、地域の方との意見交換の会がありました。
「夢について」「校則について」「なぜ勉強をするのか」という3つのテーマで、地域の方と話し合いをしました。私は「なぜ勉強をするのか」のグループで意見交換をしました。
「なぜ、勉強をするのか。」 皆さんはなぜ勉強をしていますか?
そのグループの学級委員の人の意見はとても立派でした。
ここでは、その意見を紹介しません。今度、始業式の時に紹介したいと思います。
みなさんは、ぜひ、夏休みに「なぜ、勉強をするのか」ということを考えてみてください。
おうちの方と話し合ってみてもいいと思います。正解はありませんし、不正解もありません。
わたしは、「なぜ、勉強するのか」という問いを別の視点からお話をします。
みなさんが今やっている勉強はこの世の中を変えてきたのです。
現代はとても便利な時代になりました。たとえば、テレビやスマホ、江戸時代の人があのテレビやスマホを見たらどのように感じるでしょうか。たぶん、テレビの中に、小さな人が入っていると思って、テレビを分解するかもしれません。いまの皆さんはテレビやスマホで人がうごいていても不思議には思いません。
詳しいことはわからないかもしれませんが、電波を受けて電気の力で映像を出しているということぐらいはわかります。みなさんにはそんな知識があるからテレビを分解するというようなことをしません。
現代の便利なもの、車も飛行機も、テレビもスマホも、今、みなさんが学校で勉強をしていることが下地になって出来上がったものなのです。つまり、勉強がこの世の中を変えてきたのです。先週は大分市の駅前で、国内初の空飛ぶ車が展示されていました。これから10年でどんどん便利なものが出てきます。
みなさんの中には、今の勉強をしっかりして将来、世の中を変える大発明をするひとも出てくるかもしれません。
そう考えると、わくわくします。
みなさんには大きな可能性があります。いま、それに気づいて、しっかり勉強すればなりたいものに何でもなれます。夢はあきらめないかぎり叶います。
わたしはこの年になるまで、いろいろな人と接し、「勉強しておけばよかった」と心からいう後悔する人はたくさん見てきましたが、「勉強しなければよかった」という人は見たことがありません。
それだけ、今やっている勉強は皆さんのものになるのです。がんばって勉強してください。
夏休みには自分なりの「なぜ勉強をしているのか」という理由を見つけてください。
最後に、夏休みの心がけについてです。
夏休みは、チャンスです。夏休みは40日もあります。そして、この40日はみんなに平等に与えられた時間です。夏休みの過ごし方次第で2学期からの皆さん方の姿が変わります。
この時間を有意義に使ってください。苦手教科の克服、得意教科をより伸ばすこと、体力づくり、読書 自分にとって本当にためになることを考え、目標をもって過ごしてほしいと思います。
特に、3年生、「夏を制する者は入試を制す」といいます。この夏休みは合格への大きなチャンスです。
受験勉強は苦しいこともあります。でも、皆さん方は一人ではありません。
一緒に頑張る友だちがいます。支えてくれる先生がいます。
不安な時は、友だちや先生に相談をして、皆で乗り切っていきましょう。
では、明日からの夏休み、健康管理と安全に十分に気を付けて有意義に過ごしてください。