校長コラム~入学式の式辞
入学式の式辞を公開いたします
第75回 入学式
式 辞
あたたかな日差しと、春風に舞う花びら、春爛漫の今日。
この良き日に、
PTA会長恒松むねのり様のご臨席を賜り、
中部中学校第七十五回入学式を挙行できますこと 心より御礼申し上げます。
百四十五名の新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。
私たち教職員一同、在校生一同、皆さんの入学を心待ちにしていました。
今日から皆さんは中部中学校の一員として三年間、今ここに集っている友だちと一緒に学ぶことになります。
〇中部中学校の目標は「夢をもち、自ら学び続ける生徒の育成」です。
この点からみなさんに2つお話をします。
〇1つめは、みなさんに「「夢」や「目標」をもってほしい」ということです。
入学という節目の時期に自分なりの目標を立ててほしいと思います。
今、大リーグで大活躍をしている大谷翔平選手は、花巻東高校の一年生の時に目標達成シートを作っています。
その目標の中心には、「八球団のドラフト一位指名」それにつながる目標として、スピード百六十キロキロ、コントロール、変割球、体づくりの目標が書かれています。
そして、そのシートには、野球とは直接関係がないと思われる、「感謝の気持ちを持つ」「思いやりの気持ちを持つ」「審判さんへの態度をよくする」「道具を大切に扱う」「本を読む」「部屋の掃除」などの目標も書かれています。
大谷選手は、それらの目標を常に意識し、一つ一つ達成していくことが今の活躍につながったのだと思います。
みなさんも、中学校入学の節目となるこの時期に自分を見つめ、大きな夢や目の前の目標をしっかりと持ってほしいと思います。
そして、その夢や目標に向かって、いろいろなことに挑戦し、一生懸命に頑張ってください。
一生懸命頑張ってうまくいかないことがあるかもしれませんが、わたしはそれでよいと思っています。
中学校では一生懸命がんばるその過程がとても大切になります。
天候が悪い日でも、雲の上はいつも青空です。雲が流れれば晴れの日が訪れます。
うまくいかない時があっても、そのことだけに一喜一憂せず、頑張ったその過程を大切にしてください。
失敗や成功を繰り返し、目の前の目標を一つひとつ達成していけばいつか大きな夢にたどり着きます。
一緒に頑張りましょう。
2つめはおもいやりの気持ちをもってほしいということです。
みなさんが夢や、目標を達成するためには安心して勉強や運動に取り組む環境が必要です。
人の悩みの多くは人間関係の悩みといわれます。悩みがあれば、思いっきり運動をしたり、勉強に真剣に取り組んだりできません。
みなさんがお互いに、思いやりをもち、友だちを大切にすることができれば、学校生活が楽しくなるはずです。
楽しく安心した環境をつくれれば、勉強にも運動にもしっかり取り組むことができます。
小学校の時に、孔子の論語の一説を学んだと思います。
「己の欲せざるところは 人に施すことなかれ」
これは、自分がされて嫌なことを人にしない。相手の身になって物事をかんがえようということです。
遠い昔から、とても大切な心がけだといわれてきたのです。
ぜひ、思いやりの気持ちをもって生活してください。友だちを大切にしてください。
中部中学校ではいじめを絶対にゆるしません。
さあ、今日から、希望あふれる中学校生活が始まります。
3年間のうちには、学校生活で、悩みが生じることもあるかもしれません。
しかし、心配しないで大丈夫です。
小さなことでも、悩みができたら、友だちに相談してください。
先生に相談をしてください。
困ったときに人に相談することのできる「相談力」を身につけ、一緒に壁を乗り越えていきましょう。
終わりになりましたが、保護者の皆様、本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。
人生の中で、中学校の3年間は、心身ともに大きく変化する時期です。
私たち教職員一同、お子様の後ろには、その子を目の中に入れても痛くないと考えているお父さんお母さんをはじめ、たくさんの方々がいらっしゃることを肝に銘じ、
「すべては子たちのために、すべての子供たちのために」を合言葉に心を一つにして、
お子様の教育にまい進したいと考えております。
今後の中部中学校に対する御支援・ご協力をお願い申し上げ、式辞といたします。
令和四年四月十二日
中部中学校 校長
佐藤 裕一