「夢」タイム~学力向上に向けて、家庭でのこえかけを~校長コラム
本年度の学力向上の取組
本年度、本校では「学力向上」を課題の一つとし、生徒が自ら学ぶ意欲を育てることに力を入れています。その一環として、生徒が将来の夢や目標を見つけ、そこから学ぶ意欲を引き出す「内発的な動機づけ」に取り組んでいます。たとえば、「夢プロジェクト」や「よりみち夢アカデミー」といった地域の力を活用した取組を通じて、生徒一人ひとりが自身の未来に関心を持つ機会を設けています。
また、学習時間の確保と自学習慣の定着を目指し、以下のような取り組みを行っています:
さらに、担任をはじめ全ての先生が、夢や目標、学習の意義について生徒に語りかける場を定期的に設けています。特に夢タイムの前の学活では、家庭学習への意欲を引き出す指導を行い、生徒を下校させています。
こうした取り組みの結果、2学期全体を通して、生徒の家庭学習時間は明らかに増加傾向にあります。しかしながら、期末テストが終わり、冬休みを控えたこの時期は、一部の生徒で学習時間が減少する傾向も見られます。
私は毎週、生徒全員の家庭学習時間の集計を見ていますが、そのデータから、以前より学習時間が大きく増えた生徒が多くいる一方で、まったく家庭学習に取り組めていない生徒も一部見受けられます。
こうした状況を受けて、私たち教員だけでなく、ご家庭での声かけが大切だと感じています。生徒のよっては宿題や課題だけでなく、その子に応じた、読書や漢字練習、計算問題といった基礎的な学習でも構いません。その子に合った学習に取り組めるよう、保護者の皆様からもアドバイスやサポートをお願いできれば幸いです。
期末テストの結果や通知表を見て、お子さまを数値だけで評価することは避けていただきたいと思います。大切なのは、結果だけでなく、それに至るまでのお子さまの努力や取り組みをしっかり認めてあげることです。小さな努力でも「よく頑張ったね」と褒めてあげることが、次への意欲につながります。
例えば、夢タイムで一生懸命頑張っている様子があれば、まずはその努力を受け止めてください。「どれくらい勉強したの?」と聞き、「2時間」と答えた場合、内容が気になるかもしれませんが、まずは「2時間も頑張ったなんてすごいね!」と伝えることで十分です。「お母さん(お父さん)は本当に嬉しい」といった素直な気持ちを言葉にしてあげるだけで、お子さまのやる気は大きく高まります。特に、努力や取り組みを具体的に認めて褒める、「嬉しい」「すごい」といったポジティブな感情を伝える、数値ではなくプロセスに目を向けることでほめる幅がひろがり。
また、他人の努力や行動に対して、自分の感情や感謝を絡めて伝える褒め方も効果があります。「感謝共感型の褒め方」や「自己共感を伴う褒め方」です。この方法は、相手の行動を認めつつ、それが自分にとってどれだけ嬉しい、ありがたい、助かると感じているかを伝えるもので、感謝や共感を伴うため、相手に対するポジティブな影響が大きいです。
参考になるホームページ
お子さまへの効果的な声かけや、家庭学習のサポートに役立つ情報が紹介されているページをご案内します。ぜひご覧ください。
駿河台予備校 https://www2.sundai.ac.jp/column/studycoach/coaching27/