期末テストに向け①~家庭学習の充実を~校長コラム
2年生は修学旅行が終わりました。すべての学年で大きな行事が終わり、気持ちを切り替え、学習への取組を充実させてほしいと思います。今日は、1年生の期末テストの範囲発表、月曜日は23年生の発表です。
本校では学力向上を最重要課題としています。その中で、家庭学習時間の確保が大きなテーマとして全職員で共有しています。
2学期の始業式の式辞で、生徒の皆さんに2学期の家庭学習時間+αをおねがいしました。1学期に比べて5分でも、10分でもふやしてほしいとお願いしました。
学校としても生徒が家庭学習に十分な時間を確保できるよう、工夫を重ねています。例えば、下校時間を平均30分早めることで、家庭学習に余裕をもって取り組めるようにし、月に2回実施する「夢タイム」により、家庭学習にで自ら学ぶ時間を確保しています。
また、単に時間を確保するだけでなく、生徒が家庭学習に前向きに取り組めるよう、学年や担任がさまざまな工夫をしています。具体的には、以下の取り組みを行っています。
学ぶ意義を考えさせる指導
努力を認め褒めることによるモチベーションアップ
学習時間の「見える化」
効果的な学習方法のアドバイス
さらに、学校全体で保護者や地域を巻き込んだ「夢プロジェクト」により、生徒が自分の将来や目標を意識し、自発的に学習に取り組む環境を整えています。(11月26日には「さんまの東大方程式」に出演し、東大読書・東大思考・東大算数などたくさんの著書がある東大生の西岡壱成さんに2年生対象に夢プロを、そして、放課後、勉強の仕方をテーマに全校の希望者へよりみち夢アカデミーを行います)
努力した分だけ成果は出るということを生徒に実感してもらい、達成感を味わってほしいと考えています。
では、本校における現在の家庭学習時間の状況はどうでしょうか??現在、一学期と比べると家庭学習時間は少しづつ増加しています。しかし、全国平均と比較するとまだ少ないようです。国立教育政策研究所による「令和5年度全国学力・学習状況調査」によれば、中学生の平均学習時間は1.5~2時間です。ベネッセ教育総合研究所の調査でも平日の平均学習時間は約2時間とされています。(参考※1)
本校の直近のデータをみてみると・・・・
平日は、10月14日の週は1時間32分、10月21日の週は1時間28分、10月28日の週は1時間45分です。学習時間はこれまでより増加はしてきていますが、平日の全国平均2時間には及びません。
しかし、学年別に見ると、3年生は頑張りが顕著です!!!なんと、3年生は10月7日の週は2時間20分と全国平均を上回っています。
でも、夢タイムの日の取組は全学年ともすごいです。今年から始めたこの日の学習時間は、すべての学年で全国平均を大きく上回っています。1年生は2時間を超え、2年生は3時間を超えています。3年生はなんと3時間26分となっています!!!
家庭学習は、時間だけではなく、質・内容も大切だと思いますが、一つの目安として参考にしていただきたいと思います。
今後も、保護者の皆様にはお子様への励ましと学習環境の整備へのご協力をお願い申し上げます。お子様の努力を認め褒め、励ますことで目的を持ち主体的に自ら学ぶ生徒に育てていければと考えています。
(参考)※1
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2020」によると、中学生の平日の平均勉強時間は、下記の通りとなっています。
<中学1・2・3年生 平日の平均勉強時間>中学1年生2時間1分、中学2年生
1時間48分、中学3年生 2時間26分
(出典:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2020」)https://www.benesse.co.jp/zemi/media/article/chu_test/