今後必要となる資質能力は?~「夢」関連プロジェクト~校長コラム
これから必要となる資質 no3 6月20日
学校の教育目標「別府を愛し、夢を持ち自ら学ぶ生徒の育成」達成に向けた「夢」関連プロジェクト「
また、これから必要になる資質能力の育成には、授業以外の活動も役に立ちます。
現在の大学入試は、約半分ちかくが、推薦入試やAO入試です。高校入試も推薦入試がふえています。そして、そのような入試の選抜方法は、筆記試験だけではありません。論文や討論、面接などの他、今までにない画期的な選抜方法をする大学も出てきています。そんな場合は、学校生活での行事の取組や、学級会活動や生徒会活動が役に立ちます。つまり、教科の授業だけでなく、それ以外の様々な経験を自分から前向きに一生懸命取り組んできた人が、その力を発揮します。
本校では、「別府を愛し、夢をもち自ら学び続ける生徒の育成」を学校目標に、動機づけを大切にした取り組みを進めています。「夢」をテーマにした様々な取り組みを進めます。
生徒の夢を育みたい!!そして、生徒の心に火をつけたい!!そんな気持ちです。
現在、別府西「夢」プロジェクトを教育計画に位置付け、「生徒の心に火をつけることのできる」人材に地域の先生として授業をしてもらう取り組みを進めています。夢プロ(略)は来年度教育課程に位置付けるつもりです。また、PTAと連携して、よりみち「夢」アカデミーという名の、人気のある職業(生徒へアンケート)を放課後学校に招き、希望の生徒と交流をする取り組みを進めています。
これからの生徒に必要な資質能力の育成は、学校の教員だけでは難しく、ここは地域の教育力を活用し、子どもたちに、これからの時代を生きるのに必要な力をつけていきたいと考えています。
これから必要になる資質 NO2 6月19日
前回は、これからの社会で求められる資質能力により、学習指導要領の改訂がなされ、授業形態や入試問題などのテストの傾向も少しづつ変わってきているということを述べました。そのうえで、生徒の資質能力を高めるためには生徒の主体性が大切だと強調しました。
本校の教育目標は「自ら学ぶ生徒」の育成ですが、「自ら学ぶ生徒の育成」は目的でもあり、資質能力育成の方法でもあります。
さて、あと10日で期末テスト。学校でも家庭でも期末テストモード??期末テスト一色の雰囲気をつくりたいです。学校も家庭も、テストに向けて全力で取り組んでいる姿が理想です。そして、それぞれの生徒が期末テストでの目標を達成するためには授業の受け方が大切な要素となります。
テスト前の授業で、先生方はテストに出そうなところ丁寧に扱います。生徒の意識として「どこが、テストに出るのかな?」「どこが大切なのかな?」と注意しながら授業を受けると、先生の話を一言も漏らさないように真剣に聞くようになります。
受け身の授業にならないためには、子どもたち自身の意識を変えることが大切です。(とても、難しいのですが・・・・・)
理想は、「その1時間の授業の中(のみ)で学ぶ」意識から、「授業を通して学ぶ」意識への転換が必要だと思います。そのような意識になると、たとえば、授業前日に、明日の授業はどんなことを勉強するのか短時間でもちょっと教科書を見てみたり、授業を受けた後、復習でふりかえって定着させようとしたり、学習の主体が自分自身になります。それは授業を、自らの学びを充実させる学習サイクルの一つとしてとらえ、授業を利用して力をつけて行こうとする意思の表れです。授業を通して学ぶようにすると、自分自身の学習状況を客観的にみるようになると思います。「今日の授業でテストに出そうなところはどこかな」「明日はどんなことを勉強するのか、ちょっとだけ見ておこう」「今日の授業でここがわからなかったからこの部分を重点的に復習しよう」など、、です。そして、そのような自ら学ぶ姿勢が、これから必要となる資質・能力を育成していくことにつながるのではないでしょうか。
これから必要になる資質 NO1 6月18日
先の学習指導要領の改訂で、評価の観点が3つとなり、それぞれの観点の評価に学校では苦労をしています。評価の要素として重要視されるのがやはり定期テストです。
定期テスト、高校入試、模擬試験をはじめ最近のテストは、単なる知識を問うのではなく、思考力を問う問題をあえて作成します。入試などの傾向としても問題文が長くなり、問題の意図を把握するのに時間がかかる問題、図や表を多用した問題、記述式の問題などが多くなっています。
今から8年前、中高一貫校に勤務していた際、思考力、判断力、表現力に特化した定期テスト(アセスメントテスト)の実施について協議を重ねていました。それは、大学入試改革が大きく変わる方向性が出され、英語民間試験と記述式導入に向けての対策として数年後を見据えての協議でした。結局、文科省はその二つとも当面の実施を断念しました。
しかし、今後も試験の傾向として思考力、判断力、表現力を問う問題が増えてくるでしょう。そして、その傾向は、大学入試だけではなく、高校入試にも表れてきています。
学校でも、そのような方向性を踏まえ、思考力・判断力・表現力の育成のための授業改善に力を入れております。例えば、ICTの積極的活用や対話的な学びなどです。ただ、学校で授業改善を行っても、子ども自身にその気がなければ、その力はつかないと思います。子どもたち自身が、授業に主体的にの臨むこと、その授業の学習に「自ら目的を持ち、自ら学ほう」とする習慣がつけば、自然とそのような力はついてくるのではないかと思います。思考力は、自ら考える力です。考える力は、受け身では培うことはできません。今、行っている学習に常に目的意識をもち、自ら考えることで備わってくるのではないかと思います。そして、今後、教員側もさらに授業を通して思考力、判断力、表現力が育成できるよう工夫をする必要を感じています。