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校長コラム~家庭学習の大切さ~「授業の中で学ぶ」から「授業を使って学ぶ」~をよんで

校長コラム~家庭学習の大切さ~「授業の中で学ぶ」から「授業を使って学ぶ」~をよんで

元東京大学の市川伸一先生の特別講演資料を読ませていただきました。サブタイトルの「授業の中で学ぶ」から「授業を使って学ぶ」について考えてみました。「授業の中で学ぶ」とは、学びを授業の中で完結させるということで、私たち教師も、「授業がすべて」とか「授業が命」など、表現しながら授業の大切さを子どもに伝えています。一方、「授業を使って学ぶ」という表現は、授業は学習の要ではあるが、あくまで、リソースの一つであり、「予習―授業―復習」という学習サイクルの一部だととらえる考え方です。「授業の中で学ぶ」はどこか受け身の感じがしますが、「授業を使って学ぶ」は、学習者の主体性が感じられ、「自立した学習者」のスタンスに立っています。
数年前、コロナ禍で、突然、授業がなくなったとき、受け身な子どもと、主体的な子どもでは大きな差がつきました。 自らの学習を進めることに意義を見出し、しっかりと目標を持っている生徒は、授業がなくても、自ら考え学習をすすめていけます。しかし、授業が受け身の生徒は、指示がなければ動けません。

 「授業を使って学ぶ」意識の子どもは、予習や復習の大切さを理解しており、家庭学習をきちんと行います。

ぜひ、授業を自らの学びのサイクルの一つと考え主体的・能動的に自ら学ぶ生徒になってほしいと思います。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsep/23/1/23_1/_pdf