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学校からのお知らせ

Go for it! (47) ~ 人は極端に何かをやれば・・・
2018年11月08日

校内日本語弁論大会で、将来の夢は数学者になること、という1年生の発表がありました。素敵な夢が叶うことを願っています。

その弁論を聞いて思い出しました。ずいぶん前に陸上競技通信に書いたことですが、改めてここに掲載します。

 

 

 「人は極端に何かをやれば、必ず好きになるという性質をもっています。好きにならぬのが不思議です。」

 世界的な数学者の岡潔(おかきよし)の言葉です。学者が考える数学は中学生レベルとは次元が違って、机に向かう時間はもちろん、食事中も入浴中もトイレの中でも、ずっと同じ問題を考え続け、何日も、ひょっとすると何週間もかけてやっと1問解く、といった種類の真の学問です。ふつうなら諦めてしまうところですが、上の言葉の通り、極端にひとつの物事に取り組めば、なぜか好きになってしまうものなのです。

 共通点はなさそうですが、陸上競技もこれと似ています。キツイということで敬遠されることの多いスポーツ。しかし、毎日走っていると(生半可な距離ではいけない)、練習しない日が不安になるくらいのめり込んでいくものです。特にこれと言った目的のない人達、つまり健康マラソンを続け、レースに出場するわけでもないのに、毎日もくもくと走りつづける人々。走るのが大好きだとはっきり自覚している人もあれば、習慣になっていて走らずにいられないという人もあるでしょう。

 陸上競技に限らず、スポーツに打ち込むすべての人は、ここで岡潔の言葉を噛み締め、今までの自分の競技に対する取組を振り返り、誓いを立ててほしいものです。練習メニューに追われるのではなく、自分から追い求めるのです。苦しいことから支配されるのでなく、苦しみさえも自ら支配するのです。

 学生時代怠け者だった人が、社会に出て何年か経つと仕事人間に変身することがあるのには、こういう訳があったのです。