
校長室より

耶馬溪中学校に赴任して3年。この時期に生徒のみなさんに伝えたくなる内容があります。
毎年のことなのですが、面接試験についてです。
そこで生徒に、「面接試験は何のためにあるのでしょうか?」と全校集会で質問してみました。
面接試験で聞かれることは、義務教育9カ年、特に中学校3カ年の「学び」を総括するものであり、
どのような中学生活を過ごしてきたかが問われることとなります。どの受験生も試験に向けて練習を
するのですが、体験していないことやその場しのぎでは返答できない内容も出てきます。
しっかり、自分事として3年間を振り返ることが大切なのです。
これは3年生のことかもしれませんが、考え方によっては、1・2年生はどのように準備すれば良い
かということも明示してくれています。つまり、中学校を卒業する時は、「どのような経験を通して、
どのような力を付けることができたのか?」ということについて、言葉(文章)で伝えなければ
ならないのです。
…であるとするならば、1・2年生にとっても、今からできることがある気がします。
①取組の目的や目標をはっきり定め、計画を立てる。 P ②自分は勿論のこと、仲間とともに取組を進める。 D ③その経験の中で得た力について、振り返りを通してまとめる。 C ④次の取り組みに、経験して学んだことを生かす。 A |
ご存じの方も多いかと思いますが、改めて、これはPDCAサイクルといって、生徒会の取り組みや
行事など、物事を進める時の手順です。Pの段階では、仮説を立てて取り組みを行い、実行・検証・改善を
図るという意味からすると、仮説・検証サイクルといっても差し支えないかと思います。
中学校を卒業するまでに、この経験を積み重ねて習慣化させることはとても大切です。
是非、1・2年生も卒業までの見通しを持って学校生活を充実させてくれればと願っています。
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