
学校からのお知らせ

12月18日(月)大分県部落解放同盟執行委員の笠原クニ子さんをお招きして全校人権授業を開催しました。
笠原さんは、差別についてご自分の体験を基に生徒に真剣に語ってくれました。2・3年生は、前年度の全校人権授業において、「部落差別」について学習はしていましたが、実際にその差別を受けた方の話を直接聞くことで、知識として学んできたことがより身近に感じられたようです。
講演の後は、生徒会専門部のグループに分かれて、KJ法を使いながら意見交換を実施しました。
講師の笠原さん 集中して話を聞く生徒
【感想】
・教科書やプリントでは感じることができない、差別を受けた方の怒りや気持ちが伝わりました。差別の現状を知ることができたので、これからは、「良い・悪い」を自分で言えるようになりたい。
・生まれた場所で差別され、仕事に就けなかったり、結婚に反対されたりする部落差別のことがよくわかった。部落差別に限らず、すべての差別がない世の中になってほしい。
・部落差別が日本独特の差別であることを初めて知りました。生まれた場所で差別することはあってはならないと思います。
・部落差別は、他人事ではなく、自分のこととして考えていかなければならない問題だと思った。
【わかったこと】
・部落差別は日本にしかない。
・人の問題ではなく、生まれた場所でいじめや差別が起きるのはおかしいこと。
・生まれた場所で面接に落とされたり結婚に反対されることを初めて知った。
・国がこのような差別をなくせないのはおかしい。
・部落差別が根強く残っていることを初めて知った。
・部落出身ではなくても、そこに移住することで差別の対象になってしまう現実がわかった。
・行政が行動しても、それが原因で新たなねたみが起き、また差別が起きる現実を知った。
・部落解放同盟という差別と闘っている団体があることを知った。
【疑問】
・差別と区別の境界がよくわからない。
・なぜ、生まれたところで差別されるのか。
・差別をなくすために、私たちは何ができるのか。
・ひどい差別を受けていることを知りながら、なぜ世間はそのことについて触れないのか。