
学校からのお知らせ

12月15日(木)佐藤教諭を中心に全教員で全校人権授業に取り組みました。
「もう一つの日本の歴史」という絵本を、全教員が子どもたちに読み聞かせ、佐藤教諭がその背景を補足しながら、「部落問題」について学習していきました。
授業の導入は、「なぜ、この授業をしようと思ったのか」ということでした。
ある本校2年生の生徒の人権作文が読まれました。
そして、「○○さんの、『部落差別』が今も残っているという驚き、なぜそのような差別が行われてきたのかわからない、という疑問に答えたいし、全校生徒で考えていきたい」と生徒に告げられました。
授業に使った絵本です。 本日のめあてを共有します。 全教員で読み聞かせをします。 背景などを補足説明をします。
メモをとりながら聞いています。 キーワードが並びます。 班で、わかったこと、疑問に思ったことなどを交流します。
班ごと(縦割り班)に発表をします。 最後に生徒から出た意見を振り返りながら、新たな課題を提示します。
授業の最後には、これから社会に出てこの差別に出会った時、身近に感じることがあった時、君たちがどういう行動をとるのかが問われているということが、新たな課題として生徒に提示されました。そのために、3学期は、その実態をもっと知っていくための学習を行っていくことを確認し、この日の授業を終了しました。
【わかったこと】
・古代から「穢れ」ているという理由で差別を受けた人たちがいた。
・皮を使ったものを作ったりする人が、差別されてきた。
・太鼓を作ったり、芸能活動を行ったりして生活していた。
・昔は、神社にいる人の方が身分が高いとされていた。
・幕府は政治をしやすくするためだけに、差別をされる人々を作った。
・解放令が出されても、お金を持っている人たちが工場を建てたので、皮革で生計を立てた人たちは逆に仕事が奪われた。
・解放令が出されても、差別をする人の心はなくならなかった。
・差別を受けていた部落の人たちの方が、戦争中戦死した率が高かった。
・空襲の後、部落に人たちの住むところのだけ復興から取り残された。
・今でも人の心の中に差別が残っている。
・人の心は、そう簡単には変わらない。
・すべての人が安心して生活できる町を人権の町という。
【疑問に思ったこと】
・なぜ人々は、これくらいのことで差別をするようになったのか?
・なぜ差別扱いをされてでも,太鼓を作ろうとしたのか。
・どうして差別はなくならないのか?
【感想】
・みんなが皮を使うのに、皮を使ってものを作る人が嫌われるのはおかしいことだと思います。
・太鼓を作る仕事はすごいことなのに、どうして差別をされなければならないのだろうかと思った。
・ 私は部落差別について知らないことが多く、びっくりしたこともあって、どうしたらなくなるのか改めて考えることができた。まだ知らないことも多いんで、差別についてこれからも調べていきたいです。
・昔から続いている差別をなくし、世界中の人たちが平等な世界を作っていく必要があると思う。